2011年6月9日木曜日

もう食べられないもの①

こんにちは。

もう一度食べたいけれど

もう二度と食べる事が出来ないもの

誰でもそういうものが

いくつかありますよね。

私の頭の中に真っ先に浮かぶのは

高校のすぐそばにあった

うどん屋さんの「焼うどん」です。

そこは、もともと製麺屋で

お子さんがその高校に通っていたころ

お友達に家のうどんを食べさせていた名残で

もう そのお子さんが卒業して

友達でも何でもない私たちが

家の中の普通の居間や

勉強机のある部屋に通されて

おいしいうどんを食べながら

長い時間おしゃべりをしていたのです。

言われた部屋に行くまでに

いくつかの別の部屋を通るのですが

ここには野球部が

ここには3年生がみたいな感じで

みんな大勢でワイワイ楽しんでいました。

放課後のおしゃべりは

あの、うどん屋さんが定番で

お部屋が全て埋まっていて

入れない日は

本当にがっかりした事を思い出します。

私たちが卒業した後か

まだ在学中だったか

記憶が定かではありませんが

そのお家がお引っ越しをしてしまい

大好きだった空間にも

美味しかった焼うどんにも

永遠にさよならとなってしまいました。

もう何十年と経つのに

ハッキリと思いだせるなんて

すごいことだな~と思います。

うどん屋さんにとっては

儲けなんてほとんどなかったと思うし

家の中に全くの他人を

ある意味 本当に信用して

入れてくれていたのだと思うと

感謝の気持ちでいっぱいになります。

今もどこかで

あのおいしい麺を作っているのか

同じように楽しい時間を

過ごしている人たちがいるのか

全くわかりませんが

高校時代のほんとうにいい思い出です。

他にもいくつかありますが

それは又の機会に…

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